心療内科とはどんなところか？

心療内科では、統合失調症などの深刻な精神障害のほか、うつ病や不安障害など身近な症状の診療を行っています。仕事や家事が手につかず、外出すら困難になるなど深刻な状況に陥っている患者も来院しますが、ちょっとした気分の落ち込みにより不安を払拭しきれない人なども心療内科を利用することが珍しくありません。ストレスの多い現代社会において、心療内科は一般人の心の支えとなる役割をも担っているのです。心療内科の医師やカウンセラーは、患者の悩みを聴いて適切な治療法を模索します。うつ病や不安障害の患者は毎日の生活記録を報告することにより、自分の生活や行動パターンを見直し、医師やカウンセラーのアドバイスを受けながら症状を改善するきっかけを探していくのです。

心療内科に向いている人の特徴

心療内科を受診するためには、自分のプライベートな部分を含め、医師やカウンセラーに率直に話せる姿勢が欠かせません。プライドにこだわらず、自分の内面を伝えることができる積極性を備えた人が、心療内科の受診に向いていると言えます。外聞を気にすることなく、心療内科を受診できる度量を持つ人も、心療内科を受診しやすいでしょう。もっとも、心療内科を気軽に受診する人は増えており、外聞を気にする人は減っているのかもしれません。また、心療内科で行動療法を行う場合、長期間にわたってメールや手紙で医師やカウンセラーに生活記録を報告することが求められます。自分の活動を文字にしてこまめに報告する習慣を持てる人も、行動療法を受ける上で心療内科の受診に向いていると言えるでしょう。